SDGs実践企業にリアルな場で会えるキャリア教育
全国のエントリー校から選抜された15の高等学校
これからの未来を担う高校生にとって、非常に関心が高いSDGs。コロナ禍では、ワークショップやフィールドワークといったチーム活動も限られ、歯がゆい思いをされていた方も多いかと思います。当プログラムは、自ら考える力を育む探究学習をより充実したものにしていくために、SDGsを実践する企業の担当者に直接会い、対話ができるシンポジウムの場を提供しています。
目的・ご相談内容
- サステナブルな社会の実現に向け、全国の学校においてSDGs教育が進められています。その中で、生徒たちがより現実感をもって社会課題を実感し、自分たちでも解決策を考える力を身に付けるためには、実際に取り組んでいる企業の話や専門家による最先端の知識を聴き、高校生の意見を発信する機会を持つことがとても効果的です。また、探究学習のレベルアップを図りたい学校では、学内で終始してしまうのではなく、学外の方や他校も巻き込んだ取り組みを望まれる声も多くよせられますので、少しで多くの学生にSDGsを実践する企業の担当者に直接会い、対話ができるシンポジウムの場を全国9ブロックで開催しております。
課題
- 企業や専門家といった学外の方に協力を仰ぐために依頼や折衝などをすることは、多忙な教員の方たちや教育現場の方には大きな負担となってしまいます。また、生徒たちのSDGsの探究学習に対して、専門的かつ適切なアドバイスをしていくことは、教員の方にとっては難しい場面も多いのではないでしょうか。また、他校生と切磋琢磨するような場は、なかなか得られない状況もあるかと思います。日本旅行が事務局が運営をし、全国の高校生がエントリーできる「SB Student Ambassadorブロック大会」を実施することで、このような課題にお応えしました。。
実施内容・効果
- サステナビリティに関連した最先端の活動に取り組むオピニオンリーダーやサステナビリティ先進企業で活躍する方たちの講演を聴き、高校生の立場から意見を発表する場も得られる学習プログラムです。全国9地区でブロック大会が実施し、約1,300名の高校生にご参加いただきました。(2022年実績)。
- 東京で開催される全国大会へ出場を希望する学校に論文を提出いただき、論文選考を勝ち抜いた各校の生徒さんたちには、国や職種、職業の垣根を越えて5500人以上が共通のテーマでディスカッションする「サステナブル・ブランド国際会議(東京で開催)」で発表する貴重な機会が提供いたしました。
- 企業の方や他校の生徒さんと交流できる学外学習の場を設けることで、生徒の意欲を引き出し、かけがえのない学習体験としていただくことができました。参加された生徒さんや先生方からは、以下のような好意的なご評価をいただきました。 「このような大規模な、前向きな、先進的な会だとは想像以上でした。大変刺激的で『全校生徒が参加すればよかった』と思いました」「普段はなかなか聞けない、最前線の方々のお話を聞けました。企業の方にも他校の先生方にもあれこれとお伺いしやすい雰囲気がよかったです」「新しいメモ帳がすべて埋まるほどメモを取っていたようで、生徒にとって有意義な学びの場になっていました」「学校外の人へ探究学習の発表機会は大変貴重であり、さらに同年代の他校の取り組みを知ることができるのも非常によい経験となりました」(先生方の声より) 「最先端のサステナビリティの取り組みを企業担当者や専門家の方から直接聞け、肌で感じることができました」「探究学習へのアドバイスを企業担当者からいただけることで、学習意欲がいっそう高まりました」「企業の方や海外の方、他校の生徒さんとも交流ができ、貴重な経験になりました」(参加生徒の声より)
ソリューション事業本部 事業統括部 教育事業部宮口 和
この大会は2020年よりブロック大会を開催し、SDGsの目標4の「質の高い目標をみんなに」の実現に向けてもより多くの方にご参加いただける大会とするために2022年より北海道から九州までの9ブロックでの開催を決めました。当日の運営業務を行う際に、多くの高校生にお会いしましたが、本当にキラキラした目をして、真剣に企業の方の講話を聞き、同世代の高校生と真剣にディスカッションする姿には、私も力をいただきました。論文選考を勝ち抜いた15校の生徒様が、サステナブル・ブランド国際会議内で開かれた全国大会で発表された内容は本当にすばらしく、今後は彼らの発表が実現に向けて動けるよう、共創企業と共にサポートしていければと思っております。ぜひ、今年もより多くの高校生がサステナビリティに興味をもって参加いただけるよう、学びの多い大会にしていきたいと思います。
おすすめ
ポイント
各地区9ブロックで実施するブロック大会では地域ならではの企業や自治体のサステナビリティの講演を聴講することができたり、同地区の高校生とのディスカッションの場を設けて、毎年多くの高校生にご参加いただいております。さらに2月に実施される「サステナブル・ブランド国際会議」への出場を希望される学校には、テーマにそった論文を提出いただき、論文選考を通過した高校生たちをご招待いたします。