自衛隊東京大規模接種センター等の運営業務

防衛省 様

防衛省・自衛隊は、新型コロナワクチン接種を加速するため、2021年(令和3年)5月24日から同年11月30日まで自衛隊大規模接種センターを東京と大阪に設置・運営しました。また、オミクロン株の流行拡大に対応するため、2022年(令和4年)1月31日から自衛隊大規模接種会場を東京と大阪に設置・運営しています。日本旅行は1日最大約1万人が来場する東京大規模接種センターの設営や警備、予約受付、会場受付、案内、コールセンター等の業務を担当し、東京大規模接種会場においても同様の業務を担当しています。

目的・ご相談内容

  • 新型コロナウイルスの感染対策の決め手となるワクチン接種について、防衛省・自衛隊による大規模な接種会場での接種を通じて自治体の取組みを強力に後押しするため、その設置・運営に関する業務の一部を委託したい。

課題

  • 委託から接種開始5月24日まで1ヵ月弱しかなかったので、あまりにも準備時間がなかったということです。大規模接種を実施している地域がまだない中で、当時は1日1万人接種を掲げていました。自治体は先行して集団接種をやっていましたが規模感が全く違うので、大規模接種のノウハウは全くない状態でスタートしました。
  • 医官・看護官の医療人材のマネジメントは防衛省にお願いできたので医療部門は分業し、運営部門に集中することができました。

効果

  • 2021年5月24日から2021年11月30日の累計接種者数 東京センター:1,318,138名
  • 自治体(大規模接種ご担当者)及び大学や民間企業(職域接種ご担当者)合わせて50件を越える視察受入

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ポイント

運営サイドのインフラ整備、接種ブース(プレハブ)の施工、人材派遣会社の各社スタッフの教育など、協業先は30社以上に及びます。発注から納期まで短い中で、警備会社、トランシーバーの会社、スマホレンタル会社、人材派遣会社など多くの企業に協力していただきました。普段は旅行のアテンドをする添乗員の方も多く誘導業務等に従事した点は旅行会社ならではの取組だと思います。
また、これまでの旅行業、特にMICEや自治体事業で培ってきた経験値を活かした非旅行領域のソリューションを提供することができました。

公務法人営業部菅 博訓

運営のオペレーション(会場のスタンバイ)、対防衛省の窓口専属、備品関係(除菌シート、ボールペン等消耗品の補充)、車両の誘導・安全管理、パートごとに役割を明確にしていました。1日あたりのスタッフ数はシフトの入れ替えもあり、総勢1800人程度です。人材派遣会社スタッフの他、多くの当社社員も関わりました。