西米良村次世代育成海外視察研修事業「明日への翼」

宮崎県西米良村むら創生課

日本全国の中山間部をはじめとする過疎地域において、人口減少や高齢化の加速化が著しい。若者の流出による山間部の基幹産業である農業、林業等の担い手不足や生産活動の停滞が深刻な状況となっています。地域の次世代を担う若者を海外の先進事例国に派遣することで、自らが実践者としてまちづくりに参画し、主体的に活動を推進していくことで持続的な地域社会の形成につなげていく・・・そのような研修企画を実施した事例を紹介いたします。

目的・ご相談内容

  • 西米良村の次世代を担う若者を、海外のまちづくり等に関する視察研修に派遣し、次世代リーダーや村づくり実践者としての資質を高める。
  • 本村の村づくりに主体的に参画し、その活動を加速させる若者を育成する。
  • 本村の村づくりに関連する次のようなテーマについて学ぶ機会をつくる。

課題

  • 宮崎支店では類似事業として「宮崎県市町村職員海外派遣研修事業」の取扱い実績がありました。急速な情報化、地方分権推進に伴う社会情勢の変化を読み、住民ニーズへ的確に対応できる自治体職員の育成を目的として海外のまちづくり先進地事例を視察するものです。「まちづくり」と一口にいっても、人口規模の他に都市部、山間部、農村地域、漁村地域、港湾地区など地域環境や産業の特色により課題は多種多様です。地域の課題解消のヒントに、海外のどのような事例が有効なのか、単なる一方通行の提案ではなく、その地域の問題点、中長期の施策方針、予算資料を研究するなど、課題を的確に理解することが重要だと感じました。

効果

  • 村の広報誌に本事業の特集号があり、参加者の声が掲載されていますのでご参照ください。https://static.miyazaki-ebooks.jp/rename_book/m06_prm-nishimera_h3011_0511_20181102_00/HTML5/pc.html#/page/1

おすすめ
ポイント

1.訪問都市、視察先候補については、研修テーマの内容を最大限尊重し選定。

2.全体の効率に配慮し、予算を意識しながらも、無理、無駄のないスケジュールに立案。

3.ホテルは4星クラスで市街地に位置する利便性及び機能性の高いホテルを選定。  

4.視察時の通訳は、研修テーマの趣旨を十分に理解し各専門分野での通訳実績の豊富な日本人コーディネーターを手配。

5.視察旅行の行程は、あくまでも案であり、ご参加者様や事務局様のご意向を最大限取り入れ、可能な限り調整します。

6.当社の全ネットワークと長年の経験、実績を活かし、危機管理には万全を期して取り組みます。ご参加者様及び貴村事務局様に対し、安心、安全の研修旅行をお約束いたします。

7.研修終了後のアフターフォローも万全です。ご参加者様にとりまして負担の大きい帰国後の報告書作成に関し、可能な限り情報・資料提供等のお手伝いをさせていただきます。

宮崎支店(当時)/九州法人営業部 兼 北九州支店(現在)赤嶺 公誠

本研修は、海外の見聞経験の豊富な当時の村長肝いりの事業でした。視察先の企画に関しては、村の課題に関して参加者にどのような刺激や効果をもたらすことができるのか、あるいは視察訪問時にどのような視点で受入れ先にレクチャーしてもらうのか、のポイントづくりに苦労しましたが、村役場担当者を通じて村長の考えや要望を取り入れることで何とかカタチにすることができました。報告会の記事に“「自然」「歴史」「あるもの」を大切にする文化と価値観を学びました”と参加者の声のまとめがあるように、本研修で学んでいただいたことをすぐに村の具体的な施策に反映することは難しいかもしれませんが、自分の住んでいる地域の現状を客観的に見つめなおし、そして地元への愛情を再確認していただく機会としては十分なものを提供できたかな、と勝手に思っています。旅行会社の立場として、そして宮崎県民として少しばかりですが地方創生のお手伝いができたことを誇りに感じた仕事でした。